大阪市旭区清水 千林駅の内科 足立内科クリニック

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再生医療【20251211】

まずはエビデンスのお話をさせてください

近年、ビジネスや医療の現場で頻繁に使われるようになった言葉に「エビデンス」があります。ある主張や判断を裏付けるための根拠や証拠のことです。感覚や経験だけではなく、科学的・統計的な根拠に基づいて行動することが求められる、今、この言葉の重要性はますます高まっています。

「エビデンス」とは、なんでしょう?

医療の世界で「エビデンス(evidence)」とは、ある主張や判断を裏付けるための根拠や証拠のことです。科学的根拠や実際の臨床データに基づいた事実や証拠を指します。つまり、治療の効果や安全性について確かな証拠があることを示します。私たちは、信頼できるエビデンスに基づいて、患者さまに最適な治療を提供することを最も重視しています。最新の研究や臨床試験から得られた証拠は、私たちの治療法の安全性と有効性を裏付ける重要な指標です。

足立先生が発表した論文を紹介させてください

足立昌司先生はエビデンスのある論文を発表されています。Nature、Nature Medicine、Nature Genetic、Proc.Nati.Acad.Sci.US などの世界の一流雑誌。Journal of Immunology、European Journal of Immunology などの免疫系の論文雑誌。Cancer、Cancer Research、Genes and Development、がんに関する論文、症例報告を複数の雑誌で受理されています。エビデンスに基づいた論文は、専門家に審査されて受理されてから雑誌に載ります。先生はエビデンスについてよく承知されておられ、その先生が、がんに対する治療法として有望視しているのがNKT細胞標的治療です。

足立医師の論文はこちら

NKT細胞標的治療のエビデンスとはなんでしょう?

厚生労働省先進医療B※で臨床試験が実施
NKT細胞標的治療は非小細胞肺がんと頭頸部がんを対象とした国立大学(千葉大学)での臨床試験の実績がある免疫細胞を利用した治療法です。国が定めた法律に則り、国の認定委員会を経て担当の厚生局により治療が認められています。

※先進医療Bとは:
厚生労働省が定める「先進医療B」とは、公的医療保険の対象外である高度な医療技術のうち、特に安全性や有効性の評価が必要なものを指します。これは、将来的に保険適用を目指すための評価段階にある医療技術です。保険診療と併用可能ですが、先進医療部分の費用は全額自己負担です。実施医療機関は限られており、定期的な報告と評価が義務付けられています。

臨床試験として行われた進行肺がんと上顎がんに対する
NKT細胞標的治療の結果をご覧ください

○進行性肺がん患者17人に対して外来で実施
○初回治療のみで、長期生存
○IFNγ産生細胞が多い10人(60%)の患者:生存期間中央値29.3ヶ月


平均生存期間(月)

※NKT細胞標的治療第Ⅱ相臨床試験(進行肺がん、上顎がん)高度医療承認2011/2012年より抜粋

上顎がんに対するNKT細胞治療

※NKT細胞標的治療第Ⅱ相臨床試験(進行肺がん、上顎がん)高度医療承認2011/2012年より抜粋NKT細胞標的治療はがん患者延命に効果的

NKT細胞標的治療に関しご説明致します
(ナチュラルキラーT細胞標的治療)

独立開発研究法人「理化学研究所」が研究・開発し臨床試験を重ねてきたがん治療技術「NKT細胞標的治療」をベースとして、「理研免疫再生医学」が独自に開発した、自家免疫細胞によるがん治療技術です。

血液内に微量に含まれている特殊な免疫細胞「NKT細胞」を活性化させ、がん細胞に対抗します。活性化したNKT細胞は、体内の免疫環境を回復させる働きをしながら、自らもがん細胞を攻撃。また、自然免疫系と獲得免疫系の免疫細胞を同時に活性化させるサイトカインを産生し、がん細胞を総攻撃します。長期免疫記憶を獲得することで、持続的ながん細胞への攻撃を可能にするのも特徴です。

RIKEN-NKT®はほぼすべてのがん種・部位・ステージに適応し、自家免疫細胞を使うため副作用もほとんどありません。
3大治療(標準治療)と並行して行うこともできます(一部注意が必要なケースもあり)。
RIKEN-NKT®で使用される、体内のNKT細胞を活性化させる「必須リガンド(αガラクトシルセラミド)」は、理研免疫再生医学でしか製剤できません(2022年6月時点で、独占製造供給権を保有)。

従来の免疫療法との違いをご説明致します

従来の免疫療法は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞を体外に取り出して培養し、数を増やして体内へ戻すという方法で行われます。しかし、単純に免疫細胞の数を増やして体内へ戻したとしても、7日間程度しか存在できずに死んでしまうので、せっかくの効果が長続きませんでした。

RIKEN-NKTでは、NKT細胞を体外に取り出して増やすのではなく、体内にあるNKT細胞を活性化するための治療を行います。 体内で活性化したNKT細胞は9ヶ月以上という長い期間に渡り抗がん作用を記憶保持させ作用し続けるようになります。

※NKTポートより引用

NKTポートはこちら

体内にある“免疫のリーダー”
NKT細胞を活性化して、がん細胞を攻撃する治療法です

「NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)」を人工的に活性化し、免疫を高める治療法です。NKT細胞は、敵(がん)の特徴を認識し、総攻撃することも、長期にわたって記憶することも可能。ほかの免疫細胞が分業している仕事を、自身で行いつつ、ほかの免疫細胞に指示を出せるという、免疫のリーダー的役割を果たしています。

NKT細胞標的治療の特徴は以下となります

  • 全ステージ、ほとんどの種類の腫瘍を対象
  • 標準治療との併用が可能です
  • 自身の血液を使用するため、副作用はほとんどありません
  • 手術標本を必要としません
  • 1コース4回の治療で終了します
  • 厚生労働省先進医療Bでの臨床試験が実施されたNKT細胞標的治療の技術を基礎に開発されています

NKT細胞標的治療の流れをご説明致します

  • お問合せ
    • まずお電話にてご相談ください。
    • 電話でお答えできることには限りがあります。詳しくはカウンセリング時にご説明いたします。
    • 06-6958-5150
  • 初回カウンセリング(事前相談)
    • 医師により患者様の疾患や経過、治療状況など様々なデータを踏まえた上で事前に現状についてお尋ねさせていただきます。
    • RIKEN-NKTに関してのご説明、費用やリスクなど必要な事項に関しご説明させていただきます。
    • ご理解・ご納得頂いた上で検査を望まれる患者様には、治療同意書にご署名を頂きます。
  • 血液・感染症検査
    • 患者様の血液状態がこれからの治療に問題がない事を調べるために血液検査を行います。
  • 検査結果
    • 検査結果に問題がなければ血液から特定の成分だけを採血する成分献血のご説明とご予約の案内をさせて頂きます。
  • 成分献血(アフェレーシス)
    • 実際の治療の準備は成分採血からはじまります成分採血は患者様の血液から特定の成分だけを採血する成分採血装置を使用致します。血液を採血しながら遠心分離器にかけ機械の中で質量分析を行い必要な成分のみを採取し残りを再び体内に戻します。
    • 当院では大阪府内の2クリニックに成分採血を依頼しております。
  • 細胞培養

    成分採血をした血液は安定を保ちながら細胞培養センターに送られます。その後成分を活性化させる行程に入ります。血液細胞をじっくり熟成化させ、体内のNKT細胞の働きを高める力を充分に蓄えさせます。プロセスが終了した目的細胞は厚生労働省の規格に適合しているか確認されます。その後液体窒素で冷凍され超低温環境で保存されます。

  • NKT標的治療薬の投与
    • 目的細胞は皮下注射にて患者様の体内に戻されます。(以前の治療では有効量を注入するには点滴が一般的でしたが技術革新により必要量をごく少量に凝縮し皮下注射の投与が可能となりました。投与に必要な時間は約5分程度です。通常投与回数は4回行われますが投与時間や次回投与までの期間は患者様の体調に合わせ調整させて頂きます。NKT細胞は投与するごとに段階的に活性化していきます。
  1. ① お問い合わせ:当院(06-6958-5150)へ
  2. ② 当院にて事前相談 → 治療前血液検査 → 治療申込み(同意書提出) 
  3. ③ 成分採血(連携医療機関にて) → 血液培養(約2週間)
  4. ④ 治療開始(点滴治療・原則2週間ごとに4回施行)

RIKEN‐NKT®によくあるQ&A

Q:RIKEN-NKT®に保険はききますか?

A:RIKEN-NKT®は、保険外診療となり、全額実費ご負担になります。また、がん保険の先進医療特約もご利用になれません。
NKT細胞標的治療は、厚生労働省先進医療Bで臨床試験が実施されています。今後の保険診療化に期待がかかりますが、日本における先端医療の高額さは、かねてより疑問視され続けるも、いまだ改善されておりません。
本当にその治療を必要としている患者さん・そのご家族が費用の心配なく、治療が受けられる日がくることを願っています。

Q:RIKEN-NKT®の費用はいくらかかりますか?

A:お電話にてお問合せください

Q:RIKEN-NKT®に副作用はありますか?

A:2025年3月時点で、RIKEN-NKT®の症例はおよそ1000ですが、現在重篤な副作用の報告はありません。
人によっては、微熱や微熱によるそれにともなう倦怠感が見られます。
副作用の少なさは、ご自身の細胞をもとにした治療だから成せるものです。

Q:RIKEN-NKT®は、どのがんで受けられますか?

A:どのがんでも受けられますが、一部の血液のがんは対象外です。

Q:RIKEN-NKT®に年齢制限はありますか?

A:当院では20歳以上の方を対象とさせて頂いております。上限はありません。

※理研免疫再生医学は、RIKEN-NKT™技術において、細胞培養加工と化合物合成にかかる国内特許と複数の発明(国際出願)、およびNKT細胞を活性化する際に不可欠なGMP製造の必須化合物の独占権を有しており、提携医療機関以外には提供していません。
※RIKEN-NKT®の旧称「RIKNKT®」と「NKT®」は理研免疫再生医学の登録商標です。